あるくきんしれー。

マスターデュエルの大会、3本目コイントスは「あり」or「なし」?

こんにちは!今回はマスターデュエルの大会におけるコイントス選択権について考えていきます。

マスターデュエルの大会にはBO1やBO3など様々な形式があるのですが、それに加えて先攻後攻の選択権をどのように決めるか?というルールに関してもまちまちです。

本記事では既存の大会のルールを参考にコイントスと選択権の在り方について考えていきます!

【追加】今回の記事で言うマスターデュエルBO3大会とは、現在BO3で主流となっているサイドデッキを使用しないメインデッキのみでの3本勝負のことです。

 

主流なルールと特殊なルール

一般的といいますか最も主流なBO3(サイド無し)ルールでは先攻後攻の選択権は

1本目→コイントス

2本目→前試合の敗者が選択

3本目→前試合の敗者が選択

となります。

 

しかし、例外的なルールでは

①全てコイントス

②1本目3本目コイントス(2本目は敗者)

という形式もありました。

①に関しては最近は見ないのですが、昔はありましたね。②に関しては今でも行っている大会があります。

 

選択権のルールの意義

まず、選択権ルールの考え方としては運営にとって都合がいい場合とプレイヤーにとって都合が良い場合の2種類があると思っていて、どちらを優先するかにもよると思います。

 

例えば、①の全てコイントスでは完全に運で選択権が決まるため、先攻後攻が片方のプレイヤーに偏るという有利不利が生まれてしまうのが欠点です。しかし全てコイントスというルールの分かりやすさにより、ランクマッチがメインとなっているマスターデュエルでは大会初参加の方の敷居を下げる意味があります。

相手プレイヤーとのやりとりも必要ないですし、ただ淡々と3本試合をするだけなのでシンプルです。初心者に優しいルール設計は大会運営側にもメリットがあるのかなと思います。

 

また、②1本目3本目コイントスの場合は先攻有利というゲーム性で選択権が見えていると観客は先攻のプレイヤーや1本目先攻のプレイヤーが有利なんだろうな、、と内心感じている可能性があるので3本目までどちらが勝つか分からない演出になるのかもしれません。実況をしている場合だとメリットがあるのかもですね。

 

一方で『プレイヤーにとって都合が良い』という考え方なのですが、これは先攻後攻の有利不利の分配が平等であるか?

が焦点になると思います。

プレイヤー視点だとこの要素を優先したルールに参加したいですし、間違ったルールが『これぎ平等だ』という考えのもと組まれているのであれば間違ってる!と主張したいところです。

 

ちなみに今回例に挙げた

①全てコイントス

②1本目3本目コイントス(2本目は敗者)

そのどちらもプレイヤーにとっては平等では無いルールだと考えています。

①の全てコイントスが平等で無いのは一目瞭然ですよね。選択権がそもそも偏りが出来てしまうので、ランダムに決まるから平等、とは違います。

では②1本目3本目コイントス(2本目は敗者)

がプレイヤーにとって良くない理由を話していきます。

 

コイントスと平等の考え方

何を言ってんだお前は、と思われたかもしれませんが、これに関しては順を追って話していきますね。

 

まず大前提として、3本勝負である限り完全に平等な優先権を得ることはできません。

必ず先攻が多いプレイヤーが発生してしまいます。遊戯王は一般的に先攻有利ですから先攻を多くとったプレイヤーが3本勝負で有利になるのは避けようの無い事実です。そのため1本目を負けたプレイヤーは敗北にリーチが掛かってるから2本目は有利な選択権を与えよう、というのが一般的なBO3の考え方ですよね。

では3本目はお互い1勝1敗なのだから最終戦コイントスで先攻のアドバンテージを取り合おうよ、が3本目コイントスの理論だと思うのですが、これは大きな間違いだと考えています。

 

先攻を取ったプレイヤーAが1本目を取ったとします。3本目にもつれ込むには2本目先攻(敗者)プレイヤーBが勝つことになりますが、その場合は通常ルールだと3本目はプレイヤーA先攻になります。

これが3本目コイントスでランダムになった場合、3本目Aが先攻なら普通、Bが先攻ならBは損をします。

えっ?別に1本目先攻とって3本目もコイントスだから良くない?1本目コイントス買ったのに3本目不利になるという体感的な損なのでは?と思うかもしれませんが、そうではありません。

 

また、仮に1本目後攻のプレイヤーBが勝った場合に2本目もプレイヤーBが後攻、3本目はコイントスなので3本連続プレイヤーBが後攻になる可能性があるので平等ではないよね。という話にもなります。

不利だったかもしれないけど3本目まで行ったんだし、最後もコイントスで平等だろ?と思うかもしれませんが大きな間違いです。

今回私が3本目平等で無い、と言いたいのは先攻後攻の偏りが大きくつきやすいことだけではなく、もっと根本的な有利不利の考え方についてなのです。

 

同じ先攻でも強弱がある

何を言ってんだお前は、と思うかもしれませんがこれは事実です。

1本目の先攻は2本目3本目の先攻に劣る最弱の先攻なのです。

カードゲーマーならよくご存知だと思いますがこのゲーム、情報アドバンテージが重要なゲームです。1本目の先攻は相手のデッキタイプがわからない状態で1ターン目をプレイするため、先攻というアドバンテージはあるものの相手のデッキが分かっている状況下での2本目3本目の先攻とは話が変わります。

 

そのため、1本目コイントスと3本目のコイントスでは重みが全く違うのです。

BO1なら1本目先攻が圧倒的有利です。何故なら1本しかないですから。しかし、BO3を逆算して考えた時に2本目3本目こそ平等な試合で1本目が最も不安定な試合だということが分かるはずです。

1本目先攻は相手が分からない状態の最弱の先攻、1本目後攻はそもそも不利である。

先攻後攻のバランスが最も取れている試合と言えるのでは無いでしょうか?1本目後攻のプレイヤーが取れれば後手にも関わらず1本取ったことに対してアドバンテージがあるべきですし、1本目先攻側が取れればそれは当然アドバンテージです。

そのアドバンテージをBO3の3本目まで継続させる上で3本目コイントスというルールは問題があるのではないかと思います。

 

現在主流の1本目コイントス、2本目3本目敗者選択というルールは一見単純ですが良く出来たルールなんですね。

 

↓様々な考え方があると思うので、ご意見ご感想はコメントへどうぞ!