あるくきんしれー。

TCGの闇『ダミーCS』の真相に迫る 主催の真の目的とは

こんにちは。今日は今話題になっている『ダミーCS』について事件の内容を振り返ると共に真相に迫っていきます。

 

ダミーCSとはなにか?

ダミーCSは2022年11月13日に開催された(?)『青眼CS』のことなのですが、実際には開催されていません。つまり、イザジンによって募集のみ行われて実際には開催されていない『架空のCS』なのです。

 

そんな架空のCSに不運にも参加登録をしてしまい、当日現地に行ってしまった方のツイートから今回の事件が発覚しました。

 

↓被害者さんのツイート、会場に来てもだれもいない・・

 

事件の一部始終

①青眼CSの開催告知

ダミーCSこと青眼CSはイザジンにて開催告知・参加者募集がされました。イザジンは遊戯王を始め他のTCGでも主流となっている大会告知サイトですが、大会CSの概要やルールなどは既存のCSのコピペで簡単に用意できてしまうので、この時点では偽物と判断することは非常に困難であったと思われます。

また、イザジンの告知ページはこのTwitterアカウントによって公表されました(現在はアカウント削除)。一般的にCSでは大会の宣伝や運営目的で大会公式アカウントを所持している場合が多く、この時点からダミーの演出は始まっていたように思います。

②参加人数が定員に達する

今回の青眼CSの定員は32人でしたが、当日までに定員に達しており開催が確定しました。一般的に開催日前に定員割れしてしまったり、極端に参加人数が少ない場合を除きイザジン告知した大会は開催しないといけません。

 

参加者に関してですが、今回の事件をきっかけに多くのプレイヤーが参加リストを目にすることにより、この参加者が偽アカウントによるものだと発覚しました。実在しない適当なハンドルネームに溢れていたのです。

③大会当日・誰もいない会場

大会当日、ダミーCSの被害者である参加者がイザジンに記載された会場に行きましたが、大会開催はおろか関係者すら誰一人いない状況でした。このツイートが話題となりダミーCS事件の存在が認知されることとなります。

 

Twitterで話題になりつつ、被害者である参加者が運営に会場について問い合わせをしていたものの一切返答が無かったようです。

④開き直る運営

同日14時59分、ダミーCSは既存のCSの真似事でトーナメント分布をツイートします。その内容はデッキタイプを見るに明らかに嘘のデッキ分布であり、被害者を煽るかのように見えました。

 

被害者を責める運営。運営の主張は『急遽会場が変わった』とのこと。

重要なアナウンスですが、このツイート以前にTwitter上では一切発信されておらず、ハッタリであることは明らかです。そもそもこの状況下で定員の32名が全員会場変更を把握できたとは到底思えません。

⑤イザジンページ・Twitterアカウント消失

 

その後証拠隠滅のようにイザジンページとTwitterアカウントが削除されます。イザジンに関しては被害者がイザジンに問い合わせ、今回の件を報告していたようなのでそれによるものかもしれませんが、Twitterアカウントの削除はダミーCSの意図的なものでしょう。

これが今回のダミーCS事件の一部始終です。

今回の事件の違和感

それでは今回の事件について考察していこうと思うのですが、ダミーCS事件には3つの違和感があります。それは

①『なぜ被害者は騙されてしまったのか?』

②『なぜ他に被害者がいなかったのか?』

③『主催の目的が不明』

ということです。

 

①『なぜ被害者は騙されてしまったのか?』

まず、騙されてしまった理由に関してですが、Twitterを見る限り被害者はツイートした方1人のようです。

青眼CSはTwitter不定期開催を謳っているものの認知されているCSではありません。

怪しいCSには登録するな、は鉄則ではありますが今回被害者が出てしまったからには騙されてしまう要素があるはずです。

 

ダミーCS主犯者が明確に「騙そう」という意志を持って行った

ダミーCSは青眼CSという如何にもありそうな名前を使って開催告知を行っています。そしてイザジンというプレイヤーにとってなじみのある方法で他のCS概要をコピペして募集を行っています。

また、Twitterアカウントを持ちCSの告知もしていますがフォロワーも少なく宣伝に関しては積極的でないように思えます。

騙されてしまった原因としては、青眼CSが実在するCSのように擬態していたことと、参加者がしっかり定員集まっていたことだと思います。参加人数はそのCSに参加するかを決める重要な要素です。一般的に怪しいCSがあれば人は登録しませんが、人数が集まっていたら『みんな参加するんだ』と不信感は緩和されますから被害者はそこで油断をしてしまったんでしょう。

また、青眼CSは偽装CS工作のために開催以前にTwitterアカウントで『人が集まるかな・・?』と不安がるツイートをしていたようです。そこで知り合いで何とか埋まりそう!とも発言しています。

参加者名簿は見慣れないプレイヤーの名前ばかりでしたが、普段開催していないCSで身内を募ってなんとか開催できたという設定であれば辻褄があってしまいます。

 

これらの理由から他の参加者がいるからまさか架空のCSではないだろう?と危機感を覚えなかったのが騙されてしまった原因だと思います。

②『なぜ他に被害者がいなかったのか?』

今回、被害者はツイートのプレイヤー1名だけのように見えます。先ほども言ったように参加者は架空の人物で盛られていたわけですが、告知されていたのであれば他にも被害者はいたのではないか?と思いました。

 

しかし、調べていくと被害者のプレイヤーは参加者32名の中に入っておらず所謂「キャンセル待ち」として参加していたようです。TCGの大会では当日キャンセルや参加者が来ないケースもあるため定員オーバーをしていても当日欠員により繰り上がり当選するケースが頻繁にあります。

今回はその繰り上がり当選に期待して会場に赴いたものの誰もいなかった、という状態でした。

ここから分かるのは、知り合いで参加者を埋める偽装工作は32名一斉に行われており一般のプレイヤーが入る隙を作らないようにしていたのではないかと思います。

 

③『主催の目的が不明』

ダミーCS事件の一番のキモです。被害者が騙されてしまった理由にもなりますが『なんでこんなことをするのか?』謎なのです。

だからこそ、こんなことをする人や架空のCSがあるなんて思わず参加登録をしてしまったのでしょう。

主催の目的とは?

多くのプレイヤーが主催の目的を疑問視している中、話に出てくる目的としては

①大会プロモの横領

②個人情報の入手

③大会orプレイヤーの売名

④愉快犯

⑤優勝note販売

です。

まず①『大会プロモの横領』ですが、デュエルマスターズのような他のTCGであれば公式サポートで景品の補助があります。今回は遊戯王で行われていたため、公式からプロモカード配布などは一切なくこの可能性は排除できるでしょう。また、これに関しては公式に大会登録をする上で主催の個人情報を入力する必要があると思うのでリスクが高く、そもそも審査自体通らないのでは?と思います。

②『個人情報の入手』

次に個人情報についてですが、これもよく言われてますがスパムDMなど中国人がよくやってますよね。今回、イザジンエントリー時にメールアドレスの入力はあったようですが、これをわざわざ遊戯王プレイヤーに限って行い参加者偽造してまでやる価値があるとは到底思えないのでこの可能性は極めて低いでしょう。

③『大会orプレイヤーの売名』

大会の開催実績を作る、もしくは優勝実績をでっち上げることにより、Twitterアカウントの勝ちを盛る目的が考えられます。しかし、実績を盛るにしても優勝1をつけるためにこんな手間なことをするのは労力に見合っていません。

また、極端な話実際に架空のCSなんか開かなくても実績は盛れます。

適当にTwitterプロフィールに実績 優勝1なんて付けても本当のことかも分かりませんし調べるすべも無いですから意味がありません。

④『愉快犯』

今回の被害者のようにプレイヤーを騙して裏で笑いたいという目的ですが、これは考えにくいかな、と思います。

理由としてはそれなら参加者を偽アカウントで埋める意味がなくCSの宣伝自体もっと積極的にやらないと辻褄が合わないからです。

⑤優勝note販売

今のTCG界隈で定着している優勝者のnote販売。単価も執筆者が決めれる上文字数を適当に稼いで売り逃げするのも可能です。

しかし、これも無いかな、と思います。

理由はリスク面とリターンが得にくい点です。

noteは執筆者が個人情報を登録しないといけないため、仮にセコイ方法で売り逃げをしようとも足がつきます。noteのルール上問題ないかもしれませんが、訴えられたり個人特定というリスクが無いわけではないので危険です。

また、先ほども言ったように優勝した大会自体の価値が薄いならnoteや優勝の価値も下がります。noteこそ怪しいものには手を出すなと言われてますから簡単には売れないですし悪評が付くとすぐに拡散され制裁を受けるでしょう。

 

主催の真の目的

これらのことから筆者が考える主催の真の目的は『カードの買取価格操作』だと考えます。

今回のポイントは主催がCS開催を偽装しているのにも関わらず、宣伝に力が入っていない点です。

フォロワーも少ないですし、告知も10月中旬と前日程度、あとは『参加者集まるかな、身内に頼むか』みたいなアリバイ工作くらいです。

つまり、CS開催の事実は作りたいしそのためにTwitterアカウントの作成や参加者の偽装は行うが、表では認知されたくない。

ということだと思います。主催にとって今回の目的は開催後あるということです。

TCG界隈では入賞した変わり種のカードはすぐカードショップが高価買取し、一時的だったとしても高騰する傾向があります。

最近だとメタル化やマタンゴが有名ですね。

 

主催者はこれが目的だったのでは無いかと考えています。

架空のCSにより優勝者を作り、斬新な採用カードやデッキをアップする。大会のアカウントのフォロワー数が少なくてもこういった内容は拡散されやすいですからすぐに認知されます。

そうすればカードショップがすぐさま高価買取を始めるので、予め準備しておいたカードをメルカリやカードショップで売り切れば利益を得られるという方法です。

 

ちなみに、今回の件ではダミーCS主催は別に架空のカードショップアカウントも準備していたのではないかと推測しています。

このアカウントが完全に一致するかはわかりませんが、10月下旬にカードショップドリームという架空のカードショップアカウントが現れ話題となりました。

カードショップアカウントの偽装は簡単で、ポケモンカードのボックスや高額カードの偽RTキャンペーンによって簡単にフォロワーを稼げ、フォロワーが多いなら実在するであろうという誤解を招くことが出来ます。

今回青眼CSがこの方法でフォロワーを増やさなかったのは、青眼CS自体は準備に過ぎないので認知度は極限まで下げていたのでしょう。

あとはCSを開催したことにして目的のカードを偽カードショップアカウントで高価買取ツイートを行い売り捌く予定だったが、まさかのキャンセル待ちで来る人が現れたことにより計画は失敗、開き直ったのだと思います。

繰り返さないために

今回、ダミーCSという『こんな馬鹿なことないだろう』と皆考えてもみなかった事件が起きました。

被害者である人も注意が足りなかった部分がありますが、被害者を責めることは出来ません。

むしろ、このような『バカみたいな話』が実在することを気づかせてくれたことに感謝です。

今後CSに参加する人や、CS初心者の人たちは次のことを気をつけてください。

①怪しい大会には参加しない

怪しいか否かの判断基準はイザジンの概要が不自然で無いか?これに関してはコピペのことが多いので難しいですが、念のため。

次に参加者の数とメンバー、聞いたことのない人ばかりの大会は怪しいと考えていいですし、わざわざ参加する価値があるか考えた方がいいでしょう。

②自分なりに情報収集をする

主催のアカウントを探したり、参加者のアカウントを探します。手っ取り早いのがCSの名前でTwitter検索することです。

今回の青眼CSに関してはこの事件以前に一切ツイートが引っかかりませんでした。怪し過ぎます。

『だれか青眼CS一緒にいかない?』『明日は青眼CS』のようなツイートがあるのが自然だからです。

③怪しいなら参加しない、犯人の情報を掴む

怪しいな、と思ったら参加を見送りましょう。その上で怪しいアカウントのフォロワー一覧をスクショ撮っておいたり、開催後の情報発信源を抑えましょう。少ないアカウントのツイートした結果を序盤にRTしたそいつが犯人です。

 

なかなか難しいことを言いましたがそうやって変な輩は潰していかないといけません。

この界隈、理論上悪いことはいくらでも出来ますからプレイヤーで浄化していかないといけませんね。

エントリー時に集金されたら最悪です。

 

二度と起こりませんように。

 

↓みんなに周知されるようRTお願いします。